こんな症状ありませんか?

  • ✔よく立ちくらみやめまいを起こす
  • ✔朝なかなか起きられず午前中だるい
  • ✔病院で低血圧と指摘されたことがある
  • ✔両親や祖父母で起立性調節障害になった人がいる
  • ✔常にストレスを感じ疲れやすい
  • 真面目・几帳面と言われたことがある
  • ✔気持ちの浮き沈みが激しい



起立性調節障害で

悩んでいた方のお声


「朝起きるのが大変で部活にも参加できないのがつらかったです」

Sくん 16歳

 友だち関係や学校の中でのトラブルとかはなかったのですが、少し我慢していたこともあり段々と疲れとだるさが出てきて少しずつ学校を休みがちになってきました。そのうち朝起きるのがしんどくなってきて午前中は布団に入っていることが多く動くことがつらくなってました。部活もサッカーをしていましたが全然行けなくなってしまいました。教えてもらった家でやれることを少しずつやりながら週1回通院していました。先生や家族から表情や姿勢が変わってきたねと言われたころに少しずつ学校にも行けるようになり、2か月経って部活にも参加できるようになり何とか大会にも出れそうです。全然動いていなかったので筋肉痛が出たり、疲れが出て体中が張ってきたりしているので、ケガをしないようにこれからも定期的に通いたいと思っています。


起立性調節障害について

起立性調節障害とは?

起立性調節障害の主な原因は自律神経の乱れと言われています。自律神経とは体の活動に関与する交感神経と体をリラックスさせたり消化に関与する副交感神経で構成せれており、このバランスが崩れるときに発症しやすくなります。
この自律神経が精神的ストレス(人間関係、仕事、学校など)によって起こるのが自律神経失調症で、起立性調節障害はこのストレスに加え思春期のホルモンバランス(月経や成長期)遺伝的要素が起因となって起こってきます。
起立性調節障害は主に思春期の学生にみられることが多く、小学生の約5%中学生の約10%が発症すると言われており男女比では女性の方が男性より1.5~2倍ほど多いと言われています。

どういう人がなりやすいの?

統計を見てみると起立性調節障害になった方の多くが親も過去に発症していたということが分かっており、遺伝的な要素も半数は考えられていると言われています。また朝が苦手、立ちくらみをしやすいなど元々自律神経の働きが弱い人は発症しやすい傾向にあります。また性格的に真面目で周りに気を遣いすぎる人水分不足・塩分不足で低血圧の方も発症しやすくなります。

なぜ起立性調節障害が起きるの?

自律神経は交感神経副交感神経で構成されています。これらは身体が良い状態を保つために意識とは無関係にバランスと取って働いています。
 交感神経・・・日中起きているときや緊張しているときに働いています。
 副交感神経・・・リラックスしているときや寝ているときに働いています。
このバランスが何かしらの原因で崩れた時に様々が現れ起立性調節障害もその一つです。

常日頃からストレスを感じている

人間関係や仕事、学校や勉強などで精神的なストレスは誰しも感じるものですが、これらを強く持続的に受けていると自律神経に乱れを生じてきます。体が危険だと感じると交感神経と副交感神経の急激なスイッチが行われることがあり、倦怠感疲労感モチベーションの低下食欲不振などにつながります。

ホルモンバランス

ホルモンは内分泌腺と言われる器官が体全体にあり分泌されています。そして脳の中には司令塔となっている視床下部・脳下垂体があり分泌の調節を行います。このホルモンの量が多かったり少なかったりすると様々な症状が現れます。その要因となるのがストレスだったり季節の変わり目だったり思春期の体の変化だったりがあります。

食事

体は栄養素から成り立っています。栄養のバランス食事の時間過剰摂取や不足などで食が乱れると体への影響は大きくなります。
特に起立性調節障害では低血圧が要因にもなりますので食の見直しも必要になります。

睡眠

体を維持するうえで睡眠はとても重要になります。睡眠リズムを如何にコントロール出来るかが必要です。睡眠を促すにはメラトニンの分泌が必要となり日中活動するときは減少させます。またメラトニンを作るためにはセロトニンが必要でその多くが腸などの消化器官で作られます。腸の働きと睡眠にはとても密接な関係があるので腸の状態に目を向けることもとても大事になります。

 

起立性調節障害に対する根本療法 

背骨の調整(交感神経)

交感神経は背骨の中にある胸髄と腰髄から出て全身に分布しています。背骨の動きが硬かったりその周りの筋肉が緊張していると交感神経の働きにも影響を及ぼします。関節モビライゼーション筋筋膜リリーステクニックを使って緊張を取っていきます。

仙骨と首の調整(副交感神経)

副交感神経は脳の下から首の上にある中脳と延髄、そして腰の下にある仙髄から出て全身に分布しています。首の周りの筋肉が硬かったり骨盤の歪みがあると副交感神経の働きにも影響します。関節モビライゼーション筋筋膜リリースを使って緊張を取っていきます。

頭蓋・内臓の調整

睡眠を促すメラトニンはセロトニンを材料として作られ、脳の中にある松果体から分泌されます。その材料となるセロトニンの多くは腸などの消化器官で作られるためお腹の周りが硬かったり血流が悪かったりすると腸の働きに影響が出て、結果睡眠障害を引き起こす要因になります。筋膜リリースや腸間膜へのアプローチで腸まわりの環境を整えていきます。

呼吸・横隔膜の調整

横隔膜が動くことによって息を吸ったり吐いたりすることができます。横隔膜の動きを調整し肋骨の動きを良くすることで深い呼吸をすることができます。そして呼吸の呼気と吸気は交感神経と副交感神経の働きにとても関りがあるためここの調整をすることで自律神経が整いやすくなります。

 

起立性調節障害のセルフケア

睡眠のとり方

起立性調節障害の方は睡眠リズムが崩れいていることが多いです。その改善には寝室の環境作りがとても大切です。寝るときは暗く起きるときは明るくが基本ですが、夜中に寝て起きるのも遅い状況で早朝から明るい光を浴びることは、逆に睡眠の質を落とし、ますます起きれなくなります。
こういう状態の時は『光時計』がとても効果的です。今起きている時間に光のタイマーをセットし30㎝ほど離したところから5分から30分目に当たるように光を浴びます。この時目は瞑ったままでも構いません。それを毎日繰り返すことで少しずつ睡眠のリズムが回復していきます。1週間に1時間は早寝早起きが出来きてくる報告がありますので少しずつ体質を変えていきましょう。

生活習慣の改善

睡眠リズムの改善が全ての土台となりますので、まずはここから取り組んでいきそのうえで食事、適度な運動を取り入れ体全体のリズムを整えていきましょう。食事では水分・塩分不足から低血圧の方がみられます。小食からでも構いませんので栄養のバランスを見直していきましょう。

お悩みの方は一度状態をお伝えください

正しく理解することで状態が緩和し徐々に改善されていきます。
根気も必要になりますが、早期回復できるように当院では全力でサポートさせて頂きますのでお気軽にご相談ください。